新潟県新潟市東区粟山3丁目1-7

 

院長コラム 漢方

新潟市にもいよいよ本格的な冬がやってまいりました。
寒さが強くなると首や肩がこわばって痛くなる、手足が冷えて痛くなるなど、冷えと関連した症状に悩まされることがありませんか?

そんな時は漢方をお試ししてはいかがでしょうか?

整形外科領域でも広く漢方は使われています。
中でも冷えからくる症状に対して、
・葛根湯(かっこんとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
はよく使用されています。
それぞれの使い方について、少し説明してみようと思います。

・葛根湯
風邪薬としてもよく知られています。
上半身の冷えによく効くとされており、冷えからくる肩こりや首の痛みなどに効果があると言われています。
冷えると肩から首まで痛むけど、お風呂に入って温めると楽になるような方によく効く傾向があります。

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯
手足の末端の冷えに効くとされています。
冷えからくる手足の痺れやしもやけなどに対して使用します。
冷え症で、とくに手足の先の冷えが強く、体力に自信のない方の熱の産生をサポートする漢方です。

・八味地黄丸(はちみじおうがん)
腰や足の痺れや冷えに効果があるとされています。
体力や気力の増加に働くため、フレイルやロコモティブシンドロームの改善効果も期待されています。
体力の低下や筋肉量の低下、それに伴う冷えを感じる高齢者におすすめの漢方とされています。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
ホルモンバランスや血行を改善して熱のバランスを整えることで、のぼせや冷えを緩和します。
上半身がのぼせて、下半身が冷える方に使用します。このような症状は更年期障害でみられることがおおく、更年期障害の症状の緩和にも用いられます。

他にも様々な漢方はありますが、代表的なものを挙げさせていただきました。

漢方は馴染みがなかったり、飲みにくい印象があったりして敬遠される方も多いのが現状です。
しかし、いざ使ってみると
「意外と効いた」
「意外と飲みにくくない」
「カタカナの薬よりも合うかも」
と、患者さんから喜びの声をいただくことも多い印象です。
冷えからくる症状に困っている方は試しに一度、漢方治療に頼ってみてはいかがでしょうか?
是非当院にご相談ください。よろしくお願いします。
 

© Wakatsuki Seikeigeka. All Right Reserved.